コンタクトレンズは高度管理医療機器です。必ずご購入前に眼科医の検査・処方を受けてからお求めください。
ご使用の前に必ず添付文書をよく読み、眼科医の指示を守り正しくご使用ください。
コンタクトレンズ用語集
種類に関する用語
- 1ヵ月交換タイプコンタクトレンズいっかげつこうかんたいぷこんたくとれんず
- 1ヶ月使用した後に処分(交換)するタイプのソフトコンタクトレンズ。終日装用タイプが基本ですが、最近では連続装用タイプもあります。ただし、連続装用タイプでも連続装用可能日数には個人差があるので、必ず眼科医に相談の上で使用するようにしましょう。
- 1日使い捨てコンタクトレンズいちにちつかいすてこんたくとれんず
- 1日装着して捨てるタイプのソフトコンタクトレンズ。「ワンデータイプ」などという場合もある。特徴としては、コンタクトレンズ自体のケアの必要がないこと。毎日新しいレンズを使います。ついた汚れごと捨ててしまうので、正しく使えばトラブルを起こしにくい。
- 2週間交換タイプコンタクトレンズにしゅうかんこうかんこんたくとれんず
- 2週間(14日間)使用できるタイプのソフトコンタクトレンズ。連続装用タイプのものもあるが、その場合の最長は1週間連続装用までとされている。なお、1週間交換タイプコンタクトレンズ(1ウィークタイプコンタクトレンズ)自体も存在する。
- 遠近両用コンタクトレンズえんきんりょうようこんたくとれんず
- 遠くも近くも見えるコンタクトレンズです。そのため、遠近両用コンタクトレンズは、一枚のレンズに遠用度数と近用度数を組み込んだ特殊なレンズになります。
遠視・近視とは別に、年齢を重ねると近くのものが見えづらくなるという目の変化が起こります。遠くも見たいし、近くも見たいという方に最適なのがこの遠近両用コンタクトレンズです。遠近両用メガネと比べて、視点移動が楽だという実用性の高さもポイントです。 - オルソケラトロジーおるそけらとろじー
- 就寝時に装用し、起床時に外すタイプの特殊なハードコンタクトレンズ。着用中(就寝中)に角膜の形を正しい屈折率にクセ付けし、レンズ着脱後もその形状を維持します。つまり、昼間はそのまま裸眼で過ごせます。従来のコンタクトレンズは、レンズ自身により屈折率を矯正するものですが、オルソケラトロジーは、自分自身の角膜を使って見えるようにするため目のコルセットのようなものと理解するといいでしょう。
角膜の形状を変えるという点ではレーシックと同じですが、レーシックはレーザーにより角膜の表面を削ることで光の屈折率を調整します。角膜を削るため、何度でも行えるものではありませんし、失敗しても元には戻せないというリスクが伴います。その点からも、オルソケラトロジーは近視治療の有用な手段として眼科医からも期待されています。実は、日本ではまだなじみは薄いものの、歴史は古く、アメリカでは1940年代から研究・開発されています。 - カラーコンタクトレンズからーこんたくとれんず
- 色彩やデザインを施したコンタクトレンズで、一般的に「カラコン」と称されます。どちらかというと視力矯正よりもファッション目的で使用されることが多いコンタクトレンズといえます。
コンタクトレンズは視力補正を目的としたものですが、カラーコンタクトレンズには目の色を変えるだけの「度なし」レンズが存在します。これらの度なしカラーコンタクトレンズは元々は雑貨扱いでしたが、2009年11月4日に薬事法の規制対象として高度管理医療機器に認定されました。 - サークルレンズさーくるれんず
- カラーコンタクトレンズの一種ですが、最近では、サークルレンズもまとめて「カラコン」と称することも多いです。カラーコンタクトレンズと見た目は似ていますが、用途が異なります。カラーコンタクトレンズが目の色を変える目的であるのに対し、サークルレンズは目を大きく見せる目的で使われます。黒目の周りに一周大きな色を追加することで目を大きく見せるため、奇抜な色は少なく、茶や黒などがほとんどです。「ナチュラルカラコン」という商品名で販売している小売店なども多いようです。
- ソフトコンタクトレンズそふとこんたくとれんず
- 視力矯正用のコンタクトレンズの内、柔らかく、装用感に優れたタイプのコンタクトレンズのことです。コンタクトレンズが初めての方でも違和感なく使えるはずです。水を含む素材でできているため、その水分を通して角膜まで酸素を届けます。ソフトコンタクトレンズには、レンズがずれにくいという特徴もありますのでスポーツをされる方にも向いています。
- ツーウィークタイプコンタクトレンズつーうぃーくたいぷこんたくとれんず
- 2週間交換タイプコンタクトレンズのこと。
- ディスポーザブルコンタクトレンズでぃすぽーさぶるこんたくとれんず
- 使い捨てコンタクトレンズのこと(disposable=使い捨て)。使用期間が決められたソフトコンタクトレンズであり、その決められた使用期間を超えて使うことはできません。レンズケアが必要な終日装用タイプ、レンズケアが不要の連続装用タイプの両方が存在し、使用期間も「1日」、「1週間」、「2週間」、「1か月」と豊富に種類が揃っています。
- トーリックコンタクトレンズとーりっくこんたくとれんず
- 乱視用コンタクトレンズのことです。一般的に「toric=乱視用」という意味で用いられますが、元々はその形状に由来します(toric=円環状)。トーリックレンズは、「トーリック面」という特殊な湾曲を持ち、このトーリック面により光の屈折率を調整して乱視を矯正します。
- バイフォーカルばいふぉーかる
- 遠近両用コンタクトレンズの種類になります。遠近両用レンズには、一枚のレンズの中に、「遠くを見る用」「近くを見る用」の部分がそれぞれ存在します。とはいっても、遠近両用メガネのように上下左右のどこかが「○○用」という配置ではなく、レンズの外側から中心に向かって、環状かつ層状に「遠・近・遠・近・遠・近・・・」と配置されています。視覚上、常に「遠くに合ったピント」と「近くに合ったピント」が混在することになりますが、脳内補正によって適正なピントが選択されるため問題なく見えます。バイフォーカルレンズは、遠くと近くがはっきり見えるのですが、中間距離(数m~10mほどの距離)が見えづらいという特徴があります。しかし、生活圏が限定的な方であれば不便なく使えるでしょう。
- ハードコンタクトレンズはーどこんたくとれんず
- 視力矯正用のコンタクトレンズの内、固いタイプのレンズになります。装用感はソフトに劣るものの、その分、目に異常があった際には気づきやすいというメリットがあります。また、角膜よりも形状が小さいため、ソフトコンタクトレンズよりも酸素供給量が高く、目にとって安全性が高いという特徴があります。
- マンスリーコンタクトレンズまんすりーこんたくとれんず
- 1ヵ月交換タイプコンタクトレンズのこと。
- マルチフォーカルまるちふぉーかる
- 遠近両用コンタクトレンズの種類になります。バイフォーカルが「遠くを見る用」「近くを見る用」に特化した遠近両用コンタクトレンズだとすると、マルチフォーカルは、「その中間を見る用」の部分が存在する遠近両用レンズになります。
構造は、レンズの外側から中心に向けて「近用部⇒中間移行部⇒遠用部」という構造になります。
中間部分が存在することで、まんべんなく視野が確保できることになりますが、遠くと近くを見ることについてはバイフォーカルよりも劣ることになります。分かりやすい表現をするならば「どの距離もそこそこに見える」というのが適切です。
しかし、最近では品質の向上もあって、遠近両用コンタクトレンズの主流はこちらのマルチフォーカルタイプになっております。 - 乱視用コンタクトレンズらんしようコンタクトレンズ
- 乱視の方向けのコンタクトレンズです。視力矯正をしていてもまだ見えづらいと感じる場合は乱視を疑いましょう。乱視を自覚していながらも、乱視用ではないコンタクトレンズを使用している人は多いようですが、やはり見えづらいので目が疲れるという意見も聞かれます。以前は、乱視用コンタクトレンズはハードタイプが一般的でしたが、現在ではソフトタイプでも乱視用コンタクトレンズは作られています。
- ワンデーコンタクトレンズわんでーこんたくとれんず
- 1日使い捨てコンタクトレンズのこと。
仕様・性能に関する用語
- BCべーすかーぶ
- 「Base Curve(ベースカーブ)」を略したもので、コンタクトレンズのカーブ度合を示す数値です。8.3、9.0などの数字で表示されており、この値が小さければ小さいほど、カーブが強いということになり、大きい値ほどカーブは緩くなります。ベースカーブが小さ過ぎると、眼球が圧迫され締め付けられた感じがして不快です。同様に、ベースカーブが大きすぎると、目を動かした時にレンズがずれるような感じがして不快です。角膜の曲面は人により異なりますので、自分に合ったBCを選ぶ必要があります。
- CY/AXしーわい/えーえっくす
- 「CY」は「Cylinder(シリンダー)」の略で、乱視度数を表します。つまり、この度数が高ければ高いほど、乱視が強いということになります。「AX」は「Axis(アクシス)」の略で、乱視の角度を表します。つまり、この2つを使って乱視の度数と角度を表しています。乱視用のコンタクトレンズを購入する場合のみ必要な値です。
- DIAだいあ
- 「DIA」は「Diameter(ダイアミター)」の略で、コンタクトレンズ自体の直径を表します。単位はmm(ミリメートル)です。9.0、14.0などの数字で表示されます。ハードコンタクトレンズだと9mm前後、ソフトコンタクトレンズだと14mm前後が一般的な大きさです。カラーコンタクトレンズにおける「着色直径」とは異なります。
- Dk値、Dk/L値でぃーけーち、でぃーけー/えるち
- 「Dk値」は「酸素透過係数」、「Dk/L値」は「酸素透過率」のことです。いずれもそのコンタクトレンズがどれだけ酸素を透過することができるかを表しています。
目は呼吸をしているので、目に酸素が供給できないと目が酸欠状態になってしまいます。長時間、コンタクトレンズをつけていると目がショボショボするのはそのためです。長時間の酸欠状態は角膜細胞が死滅する原因となるので、Dk値、Dk/L値が高いほど目にとっていいということになります。最近注目のシリコーンハイドロゲルなどは、従来の倍以上のDK/L値を示します。 - PWRぱわー
- コンタクトレンズの度の強さを表します。-1.00や+3.00などの数字で表され、「-」は近視用、「+」は遠視用の意味になります。数字の大きさが度の強さです。「0.00」つまり「度なし」というものもありますが、これはカラーコンタクトレンズの視力補正の必要がないものを指します。なお、メーカーにより「P」「D」「SPH」などと表記される場合もあります。
- 含水率がんすいりつ
- 含水率は、コンタクトレンズがどれだけの水分を含んでいるかを表す数値です。これはソフトコンタクトレンズだけに存在する値で、ハードコンタクトレンズは水分を含んでいないため含水率は存在しません。含水率50%以上のものを高含水コンタクトレンズ、50%以下のものを低含水コンタクトレンズといいます。高含水レンズは「つけ心地は良いが、乾きやすい」、低含水コンタクトレンズは「つけ心地は多少落ちるが、乾きには強い」という特徴を持っています。
- 高度管理医療機器こうどかんりいりょうきき
- 副作用や機能障害を生じた際に身体へのリスクが高いため、適正な管理が必要とされる医療機器のことをいいます。これらは薬事法で定められています。コンタクトレンズは、2005年4月の薬事法の改正により高度管理医療機器として認定されました。コンタクトレンズは、正しい知識を持って、適切なケアの下で使用しましょう。
- 酸素透過係数さんそとうかけいすう
- Dk値のこと。
- 酸素透過率さんそとうかりつ
- Dk/L値のこと。
- 承認番号しょうにんばんごう
- 「医療機器」と呼ばれるものには必ずこの医療機器承認番号がついています。当然、薬事法で高度管理医療機器として定められたコンタクトレンズにもついています。裏を返せば、きちんと品質、有効性および安全性が確保されているということです。
- シリコーンハイドロゲルしりこーんはいどろげる
- 最新のソフトコンタクトレンズ素材がシリコーンハイドロゲルです。酸素透過率は従来素材の倍以上ということで注目されています。酸素透過率が高いので、長時間の装用でもより快適さを維持することができます。また、低含水率の素材なので乾きづらいのも特徴です。
- 着色直径/着色外径ちゃくしょくちょっけい/ちゃくしょくがいけい
- カラーコンタクトレンズ着色部分外側の直径のことです。レンズ自身の直径を表すDIAとは異なります。大きいほど目を大きく見せることができるため、カラーコンタクトレンズ選びの際には重要な指標となります。
- 中心厚ちゅうしんあつ
- コンタクトレンズ中心部の厚みのことです。レンズ度数により厚みは変化します。薄い方が酸素透過率は高くなるため、装用感にも影響します。
- イオン性、非イオン性いおんせい、ひいおんせい
- イオン性レンズと非イオン性レンズはソフトコンタクトレンズに存在します。
イオン性レンズは含水率が高く装用感がいいのですが、汚れがつきやすいという弱点があります(マイナスイオンを帯びているためプラスイオンを帯びた汚れがつきやすいため)。逆に、非イオン性レンズは汚れがつきにくいものの、含水率が低いため装用感では劣ります。
イオン性レンズは短いサイクルで使い捨てるタイプのレンズには向いていますが、花粉症やアレルギーのある方は非イオン性の方が向いている場合もあります。よって、最新のシリコーンハイドロゲル素材レンズにもイオン性と非イオン性の両方が存在します。
病気に関する用語
- 遠視えんし
- 屈折異常の一種で、「遠くが見えるのに、近くが見えづらい」という視覚状態のことです。近くのものが見えないのは老眼と同じ症状ですが、遠視と老眼では原因が異なります。遠視が「屈折異常」であるのに対し、老眼は加齢でピントを合わせる機能が低下した「調節異常」の状態です。つまり、遠視の人が老眼になると、遠視分の補正+老眼分の補正が必要になります。ちなみに古代人のように、建物がほとんどないような大草原や大海原で生活をしていたような人はほとんどが遠視だったといわれています。
- 円錐角膜えんすいかくまく
- 角膜の中央部が突出する病気です。多くは思春期に多く発生し、30歳前後で進行が止まるといわれています(稀に40歳代、50歳代で進行する場合もあります)。主な症状は視力の低下で、初期の段階では普通の近視や乱視の人と同じように遠くが見づらいだけです。この時はまだ眼鏡で十分に視力が出るため、眼科で診断しても気づかれない場合があります。
初期の段階で発見できれば、ハードコンタクトレンズを使って矯正することが可能です。それ以上突出してしまうとコンタクトレンズも装用できなくなり、強い視力低下を起こすため、初期段階で発見することが重要といえます。 - 角膜潰瘍かくまくかいよう
- 外傷もしくはウィルス・細菌感染などにより角膜の組織が欠けていく目の病気です。ごろつき、痛み、充血、目やになどの症状が出ます。角膜の病気としては重いものになり、視力低下や失明を引き起こす可能性もあるので早期の治療が必要です。軽いもの重いものを問わず、コンタクトレンズ障害のほとんどがコンタクトレンズの間違った使用法や不十分なケアに原因があります。コンタクトレンズを装用したまま就寝したり、使用期間を超えて使い続けたり、ケア不十分のコンタクトレンズを使用し続けることは絶対にやめましょう。
- 角膜上皮剥離かくまくじょうひはくり
- 角膜の浅い部分である上皮層の一部が剥がれてしまっている状態のことで、異物感・痛み・流涙・充血などの症状が出ます。逆さまつ毛や異物混入などさまざまな要因で起こります。角膜の病気としては軽い部類にはなりますが、放置することでどんどん重い病状に悪化してしまいますので注意しましょう。
- 角膜上皮びらんかくまくじょうひびらん
- 角膜上皮剥離と同意。
- 角膜浸潤かくまくしんじゅん
- 炎症や細菌感染を起こした角膜が白濁してしまう症状のことです。痛み・充血・流涙などの症状を伴います。白く濁るのは白血球が原因です。角膜に白血球はありませんが、炎症の結果、角膜に白血球が集まってくるため角膜が白く濁って見えます。放っておくと、角膜潰瘍になったり、白く濁った部分が残って視力低下などに繋がってしまいます。
- 角膜浮腫かくまくふしゅ
- 「浮腫」とは「むくみ」のことです。角膜の水分量が増え、むくみが生じ、かすみ目を引き起こしたり、光をまぶしいと感じるようになります。原因は、角膜が酸素不足です。よって、低含水性ソフトコンタクトレンズ装用者に多く見られます。
- 近視きんし
- 屈折異常の一種で、「近くのものが見えるのに、遠くのものが見えづらい」視覚状態のことです。近視の人は、遠くのものを見ると像がぼやけてしまいます。ぼやけ方は近視の度合によって異なります。
- 巨大乳頭結膜炎きょだいにゅうとうけつまくえん
- 主にコンタクトレンズの汚れが原因で起こるアレルギー性の病気です。上まぶたの裏側(結膜)に1.0mm以上の乳頭(ぶつぶつ)ができます。異物感・かゆみ・痛みなどの症状がありますが、この病気特有の症状はコンタクトレンズが上にずれるということです。コンタクトレンズ装用時にレンズが上に引っ張られるような感じがするなら巨大乳頭結膜炎を疑いましょう。
- 点状表層角膜症てんじょうひょうそうかくまくしょう
- 最も頻度が高いコンタクトレンズ障害の一つです。角膜の「上皮層」という浅い部分に傷がついてしまっている状態ですが、大抵はコンタクトレンズを一晩外せば治ります。ただし、原因を取り除かなければ再発し、さらに悪化するため注意が必要です。傷がどんどん深くなると、角膜上皮剥離(角膜上皮びらん)→角膜湿潤→角膜潰瘍と重症化していきます。ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズどちらのレンズでも起こる可能性があり、原因も様々存在するため、日常的に正しいコンタクトレンズの使用こそが予防につながります。
- ドライアイどらいあい
- 涙は目の表面を覆うバリアのような役割を果たしており、涙が不足することで目が傷つきやすくなります。現代人はエアコンやパソコン・スマートフォンなどの日常使用により、ドライアイが助長され、4~5人に1人がドライアイともいわれています。コンタクトレンズ装用もドライアイの原因になります。どうしてもコンタクトレンズ装用時は目が乾きやすくなるので、まばたきをしっかりする癖をつける、装着液・目薬を使うなどの注意が必要です。
- 乱視らんし
- 角膜と水晶体の歪みによって、「二重に見える・ぶれて見える・ぼやけて見える・光がにじむ」などの見え方になります。角膜の曲がりに歪みが生じる「正乱視」と、角膜自体がぼこぼこと歪んでしまう「不正乱視」がありますが、一般的に「乱視=正乱視」です。不正乱視になるとメガネやソフトコンタクトレンズで視力補正することはできません(ハードコンタクトレンズでならば可能)。
- 老眼ろうがん
- 目のピントを合わせる機能が老化により低下し、その調節異常から起こる視角状態です。近くのものが見えづらくなります。遠視・近視・乱視に関わらず、誰もが歳を取れば老眼になります。
ケア方法についての用語
- MPSまるち・ぱーぱす・そりゅーしょん
- コンタクトレンズケア商品の内、1本で洗浄・すすぎ・保存・消毒が行えるものです。「1液型」「オールインワンタイプ」などという場合もあります。1本でレンズケアが完結することや、使い方が簡単などメリットは多いものの、MPSは消毒効果が弱く、真菌、アカントアメーバに対しては消毒効果がほとんど期待できません。レンズケースの洗浄も重要になります。
- 過酸化水素タイプかさんかすいそたいぷ
- 過酸化水素が主成分の消毒液。中和液(中和錠)がセットになって販売されています。高い消毒効果を持ちますが、必ず中和が必要です。中和が不完全なままコンタクトレンズを装用すると、目に激痛が走り、最悪の場合は角膜損傷に至ることもありますので気をつけましょう。また、カラーコンタクトレンズの色素を溶かす恐れがありますので、カラーコンタクトへの使用はできません。
- コールド消毒こーるどしょうどく
- 熱を加えずにコンタクトレンズを消毒する方法をコールド消毒といいます。過酸化水素タイプやMPSがこれに該当します。
- こすり洗いこすりあらい
- コンタクトレンズの洗浄方法の一つです。「つけおき洗浄」だけで済ますよりも洗浄力が増します。手のひらの上で、洗浄液とコンタクトレンズをなじませ、もう片方の手(指)でゆっくりと優しく泡立てるようにレンズをこすります。片手の親指・人差指・中指を使って行う場合もあります。
- 煮沸消毒しゃふつしょうどく
- ソフトコンタクトレンズケア方法の一つです。専用ケースにコンタクトレンズと精製水を入れ、煮沸機で熱を加えて消毒を行います。レンズの変形や劣化、たんぱく質の固着などの問題があり、今ではコールド消毒が一般的となっているためほとんど見かけません。
- タンパク除去たんぱくじょきょ
- 涙にはタンパク質が含まれています。コンタクトレンズについたタンパク汚れを放置するとレンズが曇るだけでなく、角膜炎を起こすリスクがあるため、洗浄剤を使ってタンパク除去をすることが必要になります。
- つけおき洗浄つけおきせんじょう
- 「酵素により汚れを分解する洗浄方法です。こすり洗いに比べて洗浄力は弱いものの、破損の可能性が少ないことがメリットです。
使用についての用語
- フィッティングふぃってぃんぐ
- コンタクトレンズの装着状態を表します。コンタクトレンズは涙の上に乗っかっているので、まばたきの度に動きます。ゆえにフィッティングは良好でなければいけません。
フィッティングが悪い状態でコンタクトレンズを使用すると、ずれたり、外れたりします。角膜のカーブよりもきつい状態を「スティーブフィッティング」、緩い状態を「フラットフィッティング」、レンズの動きが小さいと「タイトフィッティング」、大きいと「ルーズフィッティング」といいます。レンズの汚れや変形、涙の量によってもフィッティングは変わりますので、定期的なフィッティングチェックが大切です。 - 終日装用しゅうじつそうよう
- 起きている時間にレンズをつけ、寝る前に外すという一般的な装用方法のことです。
- 装着液そうちゃくえき
- コンタクトレンズの据わりを良くし、違和感や乾きなどを緩和してくれるのが装着液です。必ずしも装用時に必要なものではありませんが、コンタクトレンズを長時間装用する方にはお勧めです。ハード用とハード・ソフト兼用の2種類があります。
- 定期購入ていきこうにゅう
- コンタクトレンズ通販サイトの中には、定期的にコンタクトレンズをお届けするサービスがあります。
- 連続装用れんぞくそうよう
- 就寝時もレンズを装着したままでいい装用方法。レンズの使用期日を守るのはもちろんですが、連続装用可能日数については個人差がありますので、眼科に相談の上で使用するようにしましょう。