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メガネはいつから誰がかけはじめたの?メガネの歴史
今や目がわるい人にとって、メガネやコンタクトレンズは日頃の生活で欠かすことのできない大切なアイテム。そんなメガネはいったいどのように誕生したのでしょうか?
この記事では、メガネが誕生した歴史を紐解きます。
レンズは元々太陽熱を集めるためのものだった
メガネの元となる「レンズ」は、紀元前、つまり日本の弥生時代よりも前に使われていたといわれています。確認できているなかで現存する最も古いレンズは、古代メソポタミア北部にあったアッシリアのニネヴェという都市(現在のイラク北方)にある、紀元前700年頃の遺跡で発見されました。
ただ、このレンズは水晶を研磨したもので、視力を補助する目的ではなく、太陽熱を集めて火を起こす用途で使われていたと考えられています。
その他、古代ローマでは、紀元1世紀頃の記録として皇帝ネロが、闘技場で剣闘士たちの闘いを観戦する際、エメラルドのレンズを使っていたという記録も残されています。
13世紀にイタリアでメガネが誕生!
レンズ単体ではなく、視力を補助する目的として現在私たちが使っているメガネの原型は、13世紀後半にイタリアで誕生したといわれています。
誰が発明したのかはいまだに明らかになっていませんが、メガネのレンズには、ご存知の通り高い透明度が求められます。イタリアのなかでもアドリア海に面した北部の都市、ベネチアで作られるベネチアングラスは、その高い品質に定評があり、そこからメガネのレンズが生まれたと考えられています。
メガネの形の遍歴
14世紀に使われていたメガネは、枠にはめられただけのレンズで、テンプル(つる)はなく、手で持って使うか、落ちないように鼻の上に乗せて使っていたようです。これでは日常的に使うことはできないので、観劇をするときなど、特別な時だけ使っていたのでしょう。
そう考えると、つるがとても重要な発明だったことがわかりますよね。
耳にかけられるメガネが登場したのは、最初の手持ち式メガネが誕生してから、なんと350年以上も経った17世紀。といってもまだつるではありませんが、紐を耳にかけて身につけられる「スパニッシュイタリアン型」と呼ばれるメガネが西洋で誕生し、利便性は飛躍的に向上していきました。
日本に伝来したのは16世紀
そして、日本にメガネが伝来したのは16世紀のこと。安土・ 桃山時代の1551年に宣教師フランシスコ・ザビエルが来日した際、現在の山口県である周防で、国主の大内義隆に献上したものが最初のメガネとされています。
その実物は残っていませんが、室町幕府の12代将軍である足利義晴が使っていたと言われるメガネは残っており、それが現存するメガネとして日本最古のものという説もあるようです。
18世紀以降、ようやく現在のメガネのかたちに
現在、私たちが使っているメガネの原型となるつる付きのメガネが誕生したのは18世紀のこと。
そして、日本では明治時代に入ってからようやくメガネの国内生産が本格化しました。そのきっかけとなったのは、明治6年にウィーンで開催された万国博覧会。そこにアサクラメガネ創始者である朝倉松五郎が出席し、レンズの研磨法を学んで帰国したことで、日本のメガネ産業が飛躍的に発展していったと言われています。
まとめ
いかがでしたか?
私たちが当たり前にかけているメガネには壮大なストーリーがあったことをご理解いただけたのではないでしょうか。
WAVEでもかける人のストーリーに合わせた3つのシリーズのメガネを販売しております。“見える”快適さと楽しさをWAVEメガネは提案します。
Staff Credit
Text: Shingo Shimojo