米山さんが使用したのは蓋がないタイプのプラスチックケース。
「コンタクトはたいてい5個のブリスターがセットでくっついていますよね。それを使う度に1個ずつ外すのは面倒なので、買ってきたら外箱から出して、私の場合は左右の度数が同じなので2個ワンセットでカット。蓋側を合わせて、ケースの中に並べてみました。1個になったものは奥にまとめて入れてあります。綺麗に納めれば60枚、バラバラと入れても30枚程度は入ります」
PROJECT 1
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アドバイザーが
収納術を開発
今回の「コンタクトとマイクロプラスチック問題」に取り組むのは、特任チームのFさんとNさん。「コンタクトのサステナ収納術」を開発するため、コンタクトと収納の両方に詳しい方をアドバイザーとしてお迎えすることに。そこで米山真央さんとしば夫婦さんに出演をお願いしました。お二方とも10年近くコンタクトを使っているヘビーユーザーです。
米山さんは、整理収納アドバイザー1級を持つ整理収納研究家。片付けが苦手なご主人と1歳の娘さんとの3人暮らしを、楽しく快適にすべく、さまざまなアイデアを生み出し、紹介しています。
「おしゃれ便利グッズ」マニアのしば夫婦さんは、楽しく暮らしをラクにする情報を発信中。QOLを向上させてくれる便利なモノやコトをいち早く見つけ、活用するプロフェッショナルです。
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米山真央/整理収納研究家/両目とも同じ度数のコンタクトユーザー
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しば夫婦/SNSで「おしゃれ便利グッズ」を発信/左右が異なる度数のコンタクトユーザー
まずはコンタクトユーザーの
お悩みをアドバイザーに相談
「何ゴミで捨てればいいのか分からない」という声も多かったと同時に、「自治体の分別がまちまちで適切に廃棄するハードルが高い」ということも判明したんです。
私が今住んでいる自治体もそうなのですが、ゴミの分別が厳しいと捨てるのにも苦労しますよね。
私もワンデーを毎日使っていますが、ゴミのことは正直なところそれほど気にしていませんでした。
コンタクトは、個々のケースだけでなく、それが入っている外箱、さらに通信販売でまとめ買いされた場合は段ボールなどの梱包材まで含めると、さまざまな素材が使われているんです。
コンタクトに関わるすべてのシーンで、ユーザーの方ができるだけストレスを感じなくてすむような収納の提案をしたいと思っています。
「バラバラになる」「場所をとる」
コンタクトのお悩みは「使用前」から始まっている
今回の収納術開発では、コンタクトの「使用前」と「使用後」の、2つのシーンについて考えていきたいと思います。
「使用前」のお悩みとして、「狭い洗面所で保管場所に困っている」「家族もコンタクトユーザーなので混ざらないようにするのが大変」「左右で度数が違うので収納をわかりやすくしたい」といった声が目立ちました。
うちも夫婦でワンデーユーザーなのでよく分かります!
私も左右の度数が違うし、カラコンも使っているので、コンパクトな収納は課題ですね。
毎日使うものの収納術は
「使う場所に」かつ
「アクションを少なく」がポイント!
コンタクトのように、毎日使うものの収納については、「使う場所に置く」ということが大切だと思います。コンタクトは、必ずしも洗面所でつけるとは限りませんよね。
寝室や、デスクでつけるという人もいるかもしれません。だから、コンタクトの置き場所が複数箇所あってもいい。まずはご自身の行動を振り返って観察して、その動線に沿った収納を考えることが、続けていける秘訣です。
使用頻度が高いものは特に、出したりしまったりのアクションができるだけ少なくなるような収納法がいいですよね。そうしないと続かない。
私は結構ズボラなので(笑)、コンタクトに関しては、綺麗に並べて見せる収納というよりは、実用性重視で考えた方がいいかなと思いました。
可燃? 不燃? プラスチック?
使った後のゴミの廃棄まで考えた
収納術とは
今回は、使用後のコンタクトがマイクロプラスチック問題の一因となっているという事実をきっかけにプロジェクトがスタートしたのですが、このことをご存知でしたか?
ブリスターはプラスチックとして捨てていましたが、コンタクト自体もプラスチックだということは知りませんでした。マイクロプラスチック問題も、なんとなく耳にしたことはあっても、まさか1週間にクレジットカード1枚分のプラスチックを体内に取り込んでいるなんて…驚きました。
ゴミの分別はやっているつもりでしたし、そもそも普段からゴミを出さないようにはしていましたが、コンタクトについては、そこまでしっかりと考えたことはなかったですね。
うちは毎日夫婦でワンデーを使っているので、使用済みのケースが大量に出ます。私は全部、燃えるゴミとして出していました。リサイクルのためにブリスターを回収するケースがあることも知りませんでした。
日本コンタクトレンズ協会では、使用済みのコンタクトがうっかり排水溝に流れていかないように、「ティッシュに包んで捨てる」ことを推奨しています。このあたりも、使用後のゴミの捨て方として考えてみたいところですね。
そのゴミ箱、有効に使われている?
“捨てやすさ”
からゴミ箱のあり方を考える
アンケートでは「ゴミの分別が複雑すぎる」という声もありました。
私は、中でゴミ袋を複数使えるタイプのゴミ箱を気に入って使っています。燃えるゴミ3+プラスチック2、といったふうに、出るゴミの量によってスペースの区切りも変えられるのが便利なんです。
SNSで紹介した際にはフォロワーさんからも好評でした。ゴミ箱が使いやすければ、分別のハードルも少し下がるのでは。
ゴミ箱を置く場所もポイントです。使用前の収納に関してお話した「使う場所に置く」というルールと同様に、ゴミ箱も「ゴミが出る場所に置く」こと。ゴミ箱が遠いのは、「あとで捨てよう」のもとです(笑)。うちもあちこちにゴミ箱があります。
ゴミの内容に応じて、蓋付きや蓋なし、サイズなど、ゴミ箱を変えるのもいいですよね。
「コンタクトのサステナ収納術」で
ストレスフリーのコンタクトライフを目指そう!
アンケートから分かった、コンタクトとゴミ問題に関するお悩みの数々。ユーザーは誰もが「使いやすく」「捨てやすい」コンタクトライフを望んでいました。その想いに応えるべく、4人でのディスカッションを経て、いよいよ米山さん、しば夫婦さんが「使いやすく、続けやすく、ゴミも捨てやすい、サステナブルな収納術」を開発!
「使用前」収納術と「使用後」収納術を、それぞれ発表していただきます!
ケースは鏡を開けた奥にスペースがあるタイプの洗面台にセットしました。
「それぞれのお宅で洗面台のスペースは違いますので、まずはここに置きたいなというスペースをちゃんと把握してから、収納のためのケースを購入しましょう。大きすぎた、小さすぎた、となると、結局使いにくくてサステナブルな収納にならないので」
また、まとめ買いをした場合、ストックをどこに置くかも重要だと力説。
「コンタクトに限らず、『ストックは使用分と同じ場所に置かず、ストックゾーンで保管』。これは鉄則です。一番使いやすい場所にストックも置いてしまうと、使いかけがいくつも出ることに」
しば夫婦さんは引き出しスタイルのボックスを使ってコンタクトを収納します。
「小さなもの、数が多いものは、適度な大きさのプラスチック製の引き出しで管理するのが便利。私の場合は左右の度数が異なるので「右」「左」、そして「カラコン」の、3つの引き出しを作り、洗面所に重ねることに。
「コンタクトは箱から出して、全部バラしてから引き出しに入れておくと、慌ただしい朝でもさっと取り出せます。この引き出しは、WAVEワンデー プレミアムがシンデレラフィット!アルミの蓋側を背中合わせにしていけば、1段に60枚分入ります」
シンプルな白い収納ケースは、コンタクト以外でも活躍。
「手前に紙を1枚挟んで、引き出しの中身をテプラで記しておけば、家族にも分かりやすくなります。中がごちゃごちゃしているのが見えないようする意味もあります」
米山さんは使用済みのブリスターを回収するアイデアとして、専用のゴミ箱を作ることを提案。
「コンタクトの収納ケースの下に、重ねられるサイズの収納ケースを用意し、そこにブリスターを入れていきます。持ち手があるものを選べば貯金箱気分(笑)。ブリスターは少し水分が残っているので、キッチンペーパーを敷くといいと思います」
同時に、奥行きが同じ小さなケースを「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」用にセット。
「燃えないゴミに入れるのは薄いアルミ蓋だけなので、書類ケースなどに引っ掛けるタイプの小さなものをチョイス。
使用済みのコンタクトを包むのには、トイレットペーパーを小さく切って使うのがエコかなと思い、100均で見つけた専用のケースで用意しました。これ、トイレットペーパーを卓上でもおしゃれに使えて便利なんです」
しば夫婦さんは「導線」をメインに考えました。キッチンでコンタクトを外したらそのままゴミ箱に直行し、開封したアルミ蓋と使用済みコンタクトを確実に廃棄します。袋を複数セットできるタイプのゴミ箱なら、分別しながら捨てることが可能です。
「燃えるゴミ、燃えないゴミなど数種類が1つのゴミ箱に捨てられるので、愛用しています」
さらに、ブリスター回収用として、コンタクトの収納に使用するプラスチックの引き出しをもう1段用意。
「同じ規格の引き出しを重ねていくことで、見た目もスッキリ。引き出しの中には水分対策として、小さなハンカチをセットしました。使用済みブリスターをまとめる際に、ハンカチも交換。洗ってまた使えば、エコにつながるかな、と。お気に入りのハンカチを入れておけば、引き出しを開けるたびに気分もちょっと上がります」
今すぐ試したくなる
アイデアが満載!
米山さん、しば夫婦さんの提案に、特任チームも大喜び!
すごい!今すぐ100均に走りそうになりました!
慌てて買うと無駄な収納グッズが増えてしまうので、まずはご自身の毎日の行動の動線を振り返って、収納場所とスペースを確認してからにしてくださいね(笑)。
隙間がなくなるようにしまえば、意外にたくさんのコンタクトが収納できるんですね!これならストックの管理もしやすくなりそう。
ホワイト系のシンプルな収納ケースなら、ごちゃついて見えないと思います。
「収納」と「分別」のハードルが低くなって、これなら続けられそうです!
コンタクトのゴミ分別をあれこれ考えていたら、家のゴミ箱も進化!
さらに、今回の開発をきっかけに、米山さん宅のゴミ箱にも新たな変化が起きました。
「ペットボトルのキャップ、食品トレー、電池など、ある程度溜まったところで回収に出すゴミ用に、ひとつゴミ箱を作りました。しば夫婦さんもお使いになっている、中で袋が分けられるタイプのゴミ箱です。こういう、『ひとまずこのへんに置いておこう』になりがちなものって、家のあちこちにあるんですよね。ゴミ箱に入れるだけでなく、最後に回収されるところまでが”ゴミ捨て”。まとめてゴミに出しやすいシステムを作ることの重要性を、改めて実感しました」
今回使用したコンタクトはこちら
- WAVEワンデー プレミアム
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シリコーンハイドロゲル素材の、高い酸素透過率と柔軟性を実現した、瞳に優しい1日使い捨てです。うるおい成分2種、ヒアルロン酸とアルギン酸を保存液に配合。表面が瞳を優しく包み込みます。
- 詳細はこちら
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ドライアイの私でも
潤いが持続しました!私は、裸眼の時は目薬が手放せないほどのドライアイなのですが、WAVEワンデー プレミアムは、みずみずしいつけ心地で、潤いが続いたので驚きました。取り出した時に感じたやわらかさも、装着後の心地よさにつながっていると思います。
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パッケージがおしゃれ
なのも気に入りましたいつも使っているものよりもやわらかくて付けやすく、潤いも続いて、快適な使用感でした。ブリスターの形がシンプルなスクエアなのもおしゃれ。外箱も上品なホワイトで、ストックを置いておく際にも悪目立ちしないのが嬉しいですね。
皆さんの「コンタクトのサステナ収納術」を
教えてください!
米山さん、しば夫婦さんは、今回開発した「コンタクトのサステナ収納術」をご自宅でも実践中。
SNSでも投稿してくださいました。
ほかにも、暮らしの情報を発信している皆さんが、アイデア満載の収納術を紹介してくださっています。
「コンタクトのサステナ収納術」は、まだまだ進化を続けます!
サステナ収納術でコンタクトの
ゴミ問題も前進!
マイクロプラスチック問題から始まった「コンタクトのサステナ収納術」、私たちもたくさんのことに気づかされましたね。
コンタクトに限らず、ゴミの分別そのものにも、意識が高まった気がします。社内でも浸透させていきましょう!
個人的にも収納を見直すよい機会になりました。使いやすさを考えずに、見た目重視で収納グッズを買っていたことも反省…(笑)。
この記事が、ユーザーの皆さん一人一人に合った収納術に出会えるきっかけになるといいですね。
皆さんの収納術も知りたいですね!
ぜひ#コンタクトのサステナ収納術でSNSに投稿してくださいね!
日本コンタクトレンズ協会と、パレンテがそれぞれ実施したアンケートを読み込んだところ、「そもそもコンタクトを分別して捨てている人が少ない」「分別せず排水溝などに流してしまっているケースもある」ということが分かりました。