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見えるLAB

メガネをかけると目が小さく見えてしまう原因と緩和する方法を専門家が解説

Other 2024.01.24

メガネをかけると目が小さく見えてしまう原因と緩和する方法を専門家が解説!

ファッションとして伊達メガネを楽しむ人がたくさんいる一方、度入りのメガネをかけたときの見た目にコンプレックスを感じている人も少なくありません。
特によく耳にするのが「メガネをかけると目が小さく見えてしまう」という声です。その原因と、お悩みを緩和するメガネ選びのポイントについて、視能訓練士の資格を持つ大川内佳帆さんに解説してもらいます。

メガネをかけると目が小さく見えてしまう原因とは?

メガネをかけると目が小さく見えてしまう原因とは?

こんにちは、大川内です。私は以前、眼科で視能訓練士として働き、さまざまな方の目に関するお悩みと向き合ってきました。同時に、自分自身も-5.00という中等度近視で、メガネやコンタクトレンズを愛用しています。
今回のテーマ「メガネをかけると目が小さく見えてしまう」という現象は、まさに私のような近視の人が向き合うことになる問題です。これには、近視用のレンズの構造が影響しています。

凹レンズ凸レンズそれぞれの特徴

近視とは、近くのものがよく見え、遠くが見えづらいという状態。近視用のメガネには、遠くのものが見えやすくなるように、光の屈折を弱めて焦点距離を伸ばすことのできる「凹レンズ」が使われています。
凹レンズは、中心部分が薄く、フチに向かって厚みが増すという構造上の特徴があります。そして、それを外側から見ると、レンズの向こうに映るものが小さく見える…つまり、目が小さく見えるという現象が生じるのです。

ちなみに、遠視用のメガネに使われているのは凹レンズと逆の構造で、中心部分が厚く、フチに向かって薄くなっている「凸レンズ」。こちらはレンズの向こうに映るものが大きく見える…つまり、目が大きく見えるという現象が生じます。

目が小さく見えるのを和らげるメガネ選びの2つのポイント

目が小さく見えるのを和らげるメガネ選びの2つのポイント

このように、結論から言うと近視用のメガネをかけたときに目が小さく見えてしまうのは、レンズの構造上、残念ながら仕方のないこと。それを防ぐことはできません。でも、メガネの選び方でその印象を緩和できます。次の2つのポイントを意識してメガネを選んでみてくださいね。

01 フレームの小さなメガネを選ぶ

目が小さく見えるのを和らげるメガネ選びの2つのポイント

1つ目のポイントは、フレームの小さなメガネを選ぶことです。先ほど、近視用の凹レンズの特徴として「レンズの向こうに映るものが小さく見える」と解説しましたが、フレームの大きなメガネを選ぶことは、つまりその範囲が広くなるということ。度数が高いレンズの場合、その効果は強くなり、顔の輪郭まで凹んで見えてしまいます。
ですので、特に横幅は注意をして、極力広すぎないものを厳選するとよいでしょう。

エビングハウス錯覚とは

また、フレームの小さなレンズを選択することは、フレームと目の距離が近づき、目が小さく感じないという錯覚(エビングハウス錯覚)を起こすという別の効果も。それに加えてレンズが小さいほど重量も減り、着け心地も軽やかです。

02 フレームは濃くて太いデザインを選ぶ

目が小さく見えるのを和らげるメガネ選びの2つのポイント

2つ目のポイントとして、フレームは濃くて太いデザインを選んでみてください。これも先ほど紹介したエビングハウス錯覚を狙ったアイデアです。
肌馴染みの良い優しい色よりも、ブラックやネイビー、ブラウンといった濃い色を選び、太めのフレームで目を囲むことで錯覚の効果がより強調されます。

一番大切なのは全体のバランスと、メガネスタイルを楽しむこと

一番大切なのは全体のバランスと、メガネスタイルを楽しむこと

メガネ選び以外でも、メイク術で目の大きさを補うなどもありますよね。このあたりは美容系のインスタグラマーさんやYouTuberさんが解説しているので、そちらも参考にしてみてください!

私自身も近視のメガネユーザーとして、この「メガネをかけて目が小さく見えてしまう問題」とは向き合い続けてきましたが、そもそも「目は小さいよりも大きい方が魅力的」という発想が一般化していることに時々疑問を感じたり…。

それに、目が小さく見えないように、輪郭に合わない小さなフレームを選んだ結果、面長で野暮ったく見えてしまう…これでは本末転倒ですよね。
大切なのは全体のバランス。そして、一人ひとりが自分のメガネスタイルを存分に楽しむこと!周りの目にとらわれすぎず、自分が愛着をそそげるメガネを探してみてください。

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大川内佳帆

大川内佳帆

おおかわうちかほ / 視能訓練士として眼科に勤務。現在はWAVEの販売元である株式会社パレンテにて、視能訓練士としての知見を活かしたコンテンツ制作などに携わっている。